家を建てるなら場所にこだわろう!住みやすい土地の探し方・決め方
住まいづくり
これから土地探しをされる方が最初に迷うことと言えば「家を建てるなら、場所はどこがいいのだろう?」ではないでしょうか?ご予算や利便性、子どもの学校など、検討項目が多く迷いますよね。
一般的に、一度土地を買うと、そこで長く暮らすことになります。ですから、大切なのは、今だけでなく将来のことも考えて「あなたと、ご家族の生活が豊かになる場所を選ぶ」ことです。
本稿では、家を建てる場所選びに役立つ「検討すべきポイント」や「土地の探し方・決め方」をご紹介します。あなたも、本稿を参考に「幸せな未来」を思い描ける土地を探してみませんか?
家を建てるなら場所はどこがいい?検討すべきポイントとは
さっそく、家を建てる場所を選ぶ際に、検討したいポイントを5つご紹介します。
家を建てる場所選びは、生活の基盤選びです。慎重に、あなたのご家族が幸せに過ごせるところを探しましょう。
生活の利便性(公共施設や交通機関など)
これから土地を探す多くの方にとって、生活の利便性はとても重要な要素でしょう。とは言え「利便性の高い環境」は、人によって違います。
あなたにとって「利便性が高い場所」とはどんな場所でしょうか?たとえば、こんな場所でしょうか?
- 駅から徒歩10分以内
- 学校が近くにあり通学路が安全
- 食材や日用品を買えるお店が徒歩圏内にある
- 診療所や病院が近くにある
- 銀行や郵便局が近くにある
- 図書館等の文化的な施設が近隣にある
- 自治体のサービスが手厚い
残念ながら、すべてかなう場所は少ないでしょう。ですから、希望条件をリストアップしたあと、さらに優先順位を付けておくことが大切です。
また、利便性と土地代は、おおむね比例します。利便性が高い地域は生活しやすいため、人口が多く、流動性(人の出入り)も高いでしょう。
ですから、不動産の買い手が多く、土地代も高くなるのです。――「利便性と土地代」ならどちらを取るか。そこも優先順位付けが必要です。
環境や町並み(音・ニオイ・自然・景観など)
環境と言えば、自然や町並みを想像する方が多いのではないでしょうか?
町並みのきれいなところで生活したいし、都会の喧騒から離れ「自然豊かなところで子育てしたい」とお考えの方も少なくないと思います。
一方、音やニオイも重要な「環境」要素です。騒音や異臭がひどいと、嫌悪感を持つだけでなく、大きなストレスになります。中には、体調を崩す方もおられるでしょう。
曜日や時間帯によって「音」や「ニオイ」が変わる地域もあります。たとえば、学校や幼稚園の近くは平日の昼間がにぎやかです。日曜日に現地確認に行くと、実相を把握できません。
環境を重視する方は、ぜひ条件を変えて、何度か現地を訪問してみてください。
地域(治安・学区・自治会など)の様子
治安や学区、自治会など、近隣住民によって形成される環境も大切な確認事項です。
治安の水準は、多くの方にとって重要な関心ごとでしょう。とくに小さなお子さまがいるご家庭は「犯罪に巻き込まれないだろうか」と心配ですよね。子ども達には、安全で健全な環境が必要です。
学区も、子どもの学力や交友関係に直結しますので、気になるところでしょう。文化レベルが高い学区は人気があり、なかなか土地を買えない地域もあるくらいです。
人間関係が希薄化している昨今、自治会の活動状況を気にされる方も少なくないでしょう。「加入したい派」と「加入したくない派」に分かれるのではないでしょうか?
加入したい派 | 地域の情報を得たい方、互助的なサポートを得たい方など |
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加入したくない派 | 交流を煩わしいと感じる方、役員になるのが嫌な方など |
自治会は、近隣住民が一丸となって地域の安全や環境を守るための組織です。加入すると、互助的なサポートを受けたり、イベント等を通して地域住民と交流できたりするでしょう。
一方、自治会を嫌う方もおられます。会費や罰金、輪番で回ってくる役員任期など、面倒ごとが増えるからです。地域清掃や防災訓練の参加も、必要になるでしょう。
治安や学区、自治会は地域によって様子が異なりますので、気になる方は可能な限り調べておきたいですね。その町に住んでいる方か、町の不動産屋さんに聞いてみてください。
建築を制限する法規関連
土地は、適用される法規をチェックしてから買うことが重要です。ちゃんと把握しておかないと、あとで「思っていた家が建たなかった」という事態になりかねません。
とは言え、法規を自分で調べるのは困難ですので、ハウスメーカー等に相談されるといいでしょう。間取り図や見積書の作成も、一緒に依頼してしまうのが合理的です。
建築を制限する法規の例をあげておきます。
建ぺい率 容積率 |
敷地面積に対する建物面積の割合を制限する法規。上限を超える面積の建物は建てられない。 |
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斜線制限 | 道路斜線制限・隣地斜線制限・北側斜線制限など。建物の配置や高さに影響を与える法規。 |
セットバック | 敷地に影響あり。セットバックが適用された部分は、建物・門塀・擁壁等を建てられない。 |
建物の面積については、以下の記事で詳しく解説しています。知っておきたい方は、あわせてご覧ください。
景観が整っている町に住みたい方は、景観条例にも注意してください。景観条例が制定されている地域で家を建てる場合は、その地域の風景に合わせたデザインや色彩を選ぶ必要があります。
たとえば、条例で真っ白や真っ黒の壁にできない地域もあります。あとから「黒い壁の家にしたかったのに、できない!」と気づくことがないようにお気を付けください。
災害リスクや避難場所
家を建てる場所を探す際は、ハザードマップや避難場所・経路の確認を習慣化しましょう。住みたい地域がどんな災害リスクを持っているのか理解しておくことは、安全な生活を送るうえで欠かせません。
誰しも、家を建てるなら「被災リスクのある地域」はなるべく避けたいでしょう。しかし、日本は台風や地震等の自然災害が頻発する国であり、どこへ行っても多少の被災リスクを抱えることになります。
しかも、昨今の地球温暖化で、災害が激甚化しています。ですから、相応の対策とレジリエンス性を備えた家を建てる必要性が高まっていて、その前に災害リスクのチェックが必要なのです。
家を建てるなら、都会と郊外、どっちがいい?
家を建てる際に「都会と郊外、どっちがいいのだろう?」と悩む方も少なくないでしょう。結論から言うと、その答えは人によって違います。
これまでご紹介した検討すべきポイントをふまえて、一般的な都会と郊外の特徴をご紹介しましょう。ご自分にはどちらが合っていそうか、考えてみてください。
「都会」は職住近接を好む方に向いている
都会は環境が優れています。商業施設や公共施設、教育施設が多く、公共交通機関も発達していて便利です。雇用機会も多いですので、職場と住まいの近接を好む方には大変都合がよいでしょう。
万が一、自宅を売りたくなったときも売却しやすいです。人気のエリアは買い手が付きやすく、不動産価格が安定もしくは上昇しやすいため、再販価値も高いまま維持されるでしょう。
一方、都会は物価が高く、生活コストも高くなりがちです。土地代も高額ですので、郊外と比べると同額で購入できる土地の面積が狭くなります。駅から近いエリアは、ほぼ土地が余っていません。
人間関係はどちらかと言えば希薄で、都会特有の治安に注意が必要な地域もあります。自然が少なく、人や車が多いですので、牧歌的なライフスタイルは望みにくいでしょう。
「郊外」は悠々と子育てしたい方に向いている
郊外は商業施設や公共施設、あるいは教育施設が少なく、不便と感じる地域が多いでしょう。雇用機会も少ないので、多くの方は長時間の通勤・通学を経て職場や学校に向かわねばなりません。
人口の流動性が低いことから、自宅を売却する際は都会より苦労するでしょう。再販価値の向上も望みにくいので、郊外の土地は投資目的で不動産を買いたい方には向いていません。
一方、郊外は生活コストが低く、土地も安いため大きな敷地にゆったりと家を建てられます。人間関係はどちらかと言えば親密で、互助が機能している地域も少なくないでしょう。
駅から近い土地や自然豊かな土地も、たくさん残っているでしょう。「空気がきれいなところで子育てしたい」「四季の移ろいを感じながら暮らしたい」とお考えの方には、郊外がおすすめです。
住みやすい土地の探し方・決め方
最後に、住みやすい土地の探し方と決め方のコツをひとつずつご紹介します。
幅広く情報収集して、自ら積極的に動こう
住みやすい土地を探す際、情報は多いほうがいいでしょう。一般的に不動産会社へ情報をもらいに行く人が多いと思いますが、不動産会社に丸投げせず、ご自分でも積極的に探してみてください。
方法は、いろいろあります。たとえば、こんな感じです。
- インターネットで探す
- 住みたい地域を歩いてみる
- ハウスメーカーに相談する
あなたも、自ら積極的に動いたことでものごとが好転したご経験をお持ちではないでしょうか。土地探しも同じです。自ら動くと、回りも積極的に動いてくれるようになります。
ぜひ、上述の方法で気になる土地を探し、不動産会社に見学を申し込んでください。何度も不動産会社と面談を重ねると、相手に本気度が伝わり、情報の入り方が変わってくるでしょう。
現地まで、条件を変えて、何度か見に行ってみよう
土地を購入する際、ライバルと競争になることがあります。ですから、不動産会社も「急いでください」とすすめてきます。あなたも、焦りから「早く購入申し込みをしなきゃ」と感じるでしょう。
しかし、むやみに急いではいけません。土地は、曜日や時間によってまったく違う顔を見せることがあります。できれば、曜日や時間帯を変えて、再度現地へ見に行ってから決めてください。
たとえば、晴れた日曜日の昼間に現地へ見に行き、すぐに購入を決める方が少なくありません。よほど人気の地域でなければ、それは急ぎすぎです。こんな失敗に遭わないとも限りません。
- 雨が降ると、どこからか水が流れてきて敷地に溜まる
- 夜な夜な、近くの公園に若者が集まりうるさい
- 平日の昼間、近くの工場の音やニオイがとても気になる
車で行ったり、駅から歩いて行ったり、アクセス方法も変えてみてください。新たに気づくことがあるかもしれません。
これから何十年も暮らす場所ですから、慎重さを失わずに土地選びをしたいものです。
【まとめ】家を建てるなら場所にこだわろう
新築のための「場所選び」は、単なる「土地選び」ではありません。それは、あなたとご家族の未来を形づくる重要な「初めの第一歩」です。
あなたのご家族にとって「住みやすい場所」を選べたら、快適な生活の基盤が築けたと言ってもいいでしょう。その「基盤」は何十年も使い続けるものですから、ぜひ理想の場所を見つけてください。
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