趣味部屋が欲しい人必見!趣味部屋づくりのコツとインテリア実例を紹介
住まいづくり
コロナ禍以降、趣味部屋(ホビールーム)をつくる方が増えています。「おうち時間をもっと充実させたい」「家でも、プライベートな時間を持ちたい」というご要望の表れでしょう。
趣味部屋をつくる際、どのようにプランニングすればいいのでしょうか?何に気をつければ、後悔のない趣味部屋がつくれるのでしょうか?大事な「趣味」のお部屋ですから、こだわりたいですよね。
本稿では、趣味部屋をつくる際に着目したいポイントをご紹介します。趣味部屋のインテリア実例もご紹介しますので、趣味部屋づくりをご検討中の方は、ぜひ最後までご覧ください。
趣味部屋づくりのプランニングのコツ
さっそく、趣味部屋づくりのプランニングのコツをご紹介します。
ぜひ、これからお伝えするポイントに着目して、趣味部屋づくりを進めてみてください。きっと、満足のいく趣味部屋になりますよ。
趣味部屋のメリットとデメリットを把握しておこう
長所にだけ着目して採用すると、想定外の短所に気づいたときにガッカリしてしまうかもしれません。一方、長所と短所の両方を理解したうえで採用すると、満足度が上がります。
趣味部屋にも、長所と短所があります。まずはその両方を把握して、短所を上回る長所があるか、そして短所を受け入れられるか検討してみてください。
まずは、趣味部屋のデメリットからご説明して、次にメリットをご紹介しましょう。
▼ デメリットは、一定の空間を必要とすること
趣味部屋をつくる際、一定の空間を確保しなければなりません。つまり、お住まいの限られた空間の一部を趣味部屋が占有してしまう、ということです。
ひとり暮らしなら、自由に趣味部屋をつくればいいでしょう。しかし、ご家族がいる場合は、趣味部屋をつくっていいか相談して同意を得る必要があります。
新築や増築の場合も、同じです。建物内に趣味部屋をつくる余裕があるか、検討しなければなりません。なぜなら、法令により建築できる床面積に上限が設けられているからです。
参考:建築基準法第52条(容積率)
参考:建築基準法第53条(建蔽率)
上述のような法令がありますので、趣味部屋をつくると他の間取りにしわ寄せがいきます。しわ寄せをなくすには、趣味部屋をつくれる広さの土地が必要です。
他にも、以下のふたつは短所になり得ますので、注意すべきでしょう。
- 使わなくなったときに、他の部屋に転用しづらいかもしれない
- 趣味に応じて、一般的な内装より費用がかかる
趣味用のお部屋は、他の間取りへのしわ寄せを避けるため、必要最小限の面積でつくられがちです。その結果、使わなくなったときに他の部屋に転用しづらい ―― といったことが起こります。
また、趣味部屋は内装にお金がかかるケースも少なくありません。とくに音楽系の趣味では、演奏される楽器によっては防音や床の補強等に高額の費用がかかります。
「ご予算」や「他の間取りとどうバランスを取るのか」を、しっかり検討しておきましょう。そうすることで、後悔するリスクを減らせます。
▼ メリットは、生活に潤いをもたらしてくれること
趣味部屋は、生活に潤いをもたらしてくれます。趣味を生きがいのように感じている方も、少なくないでしょう。
時間やしがらみを忘れて趣味に没頭できたら、ストレスのことも忘れられるのではないでしょうか?コロナ禍でも、趣味と趣味部屋があった方は精神的な健康を保ちやすかったと思います。
あなたは、どんな趣味を持っていますか?ご自宅に、あなた専用の趣味部屋があると生活が潤いませんか?―― たとえば、こんなお部屋です。
- 読書や映画で、プライベートを満喫するお部屋
- 釣りやキャンプの道具の整備に熱中するお部屋
- アートやハンドメイドなど、ものづくりに集中するお部屋
- ギターやフルートなど、楽器の練習に打ち込むお部屋
- 収集したコレクションを心ゆくまで鑑賞するお部屋
趣味部屋のメリットは「生活の潤いをもたらしてくれること」だけではありません。
たとえば、ときには「ひとりになりたい!」と思うときがありますよね。そんなときは、趣味部屋がシェルターになってくれます。趣味部屋にこもれば、プライベートな時間を持てますよ。
ダイニングテーブルで趣味の作業をすると、食事の度に片付けないといけません。趣味部屋なら、作業を中断するときに毎回片付けなくてもよくなります。そんなところも長所と言えるでしょう。
ぜひ、長所を生かし短所を補うような趣味部屋づくりを目指してみてください。
必要な面積や家具、設備を検討しよう
趣味部屋のプランニングをおこなうときは、必要なお部屋の面積を検討しておきましょう。必要な家具や設備も検討して、リストにしておくと便利です。
趣味によって、必要なお部屋の面積が異なります。読書のように椅子と本棚が置けたらOKな趣味から、車のようにかなりの面積を必要とする趣味までいろいろあります。
趣味部屋をつくり、使い始めてから「狭かった」とか「動きにくい」と気づいたらツライですよね。そんなことにならないように、図面を描いて、以下を確認しておくとよいでしょう。
- 必要な家具や設備を書き込み、置けるかチェック
- 通路の幅や、作業のしやすさをチェック
LANやWi-Fi、コンセントが必要なら、それも忘れずに書いておきましょう。希望の内装等もメモ書きしておくと、さらに具体的な図面になります。
ある程度図面ができたら、そこで実際に活動しているシーンを想像してみましょう。そうすることで、今まで気づかなかった不都合を発見できます。
新築時なら、その図面を設計士に見せれば、打ち合わせがスムーズに進みますよ。具体的なアドバイスも、もらえるでしょう。
趣味に没頭できるインテリアにしよう
趣味用のお部屋は、気の向くまま、徹底的に自分好みの内装にすればOKです。インテリアスタイルやカラーコーディネートも、あまり気にしなくていいのではないでしょうか?
気をつけたいのは、メンテナンス性と作業性です。
- メンテナンス性 ⇒ キズや汚れ、掃除のしやすさに配慮する
- 作業性 ⇒ 作業スペースや通路、照明に配慮する
たとえばDIYやクラフト系の趣味は、壁や床を傷つけるかもしれません。それなら、ペイントの壁や古木風の床材など、キズも味わいになる内装材を利用するほうが心置きなく作業できるでしょう。
掃除のしやすさも、考慮したいところです。新築時であれば、床を土間にできないか検討してみるとよいでしょう。土間の床なら掃除が簡単で、汚れもあまり気になりません。
また、意外と作業効率に影響するのが、照明です。日本の住宅は、一室一灯が一般的ですが、それでは作業しづらい場合があります。アンビエント照明とタスク照明に分けて計画しましょう。
- アンビエント照明:室内全体を照らす照明
- タスク照明:作業する場所を照らす照明
個人の感受性や趣味の内容を考慮して、照度(明るさ)と色温度(光の色)を選ぶことも大切です。色温度による心理的影響をご紹介しましょう。
色温度が高い光 (青白い光) |
集中しやすい。明るいほど覚醒して作業効率が上がると言われている。ただし、色温度が高いと疲れやすくなる。 |
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色温度が低い光 (オレンジ色っぽい光) |
気持ちが落ち着き、リラックスできる。想像的な作業をする方は、低色温度を好む傾向がある。 |
どちらも併用したい方は、LEDの照明が便利です。LED照明の中には、照度や色温度を調整できるものがあります。
また、趣味によっては、光源が見えない照明器具を使う必要があるでしょう。光源が見えると、グレア(まぶしさ)を招き不快に感じることがあります。
ゲームをされる方は、光源だけでなく、光源がモニターに反射しないように注意する必要があるでしょう。電球や蛍光灯が露出する照明器具は、避けたほうが無難です。
趣味部屋のインテリア実例
最後に、趣味部屋の実例をご紹介して終わりたいと思います。趣味部屋づくりの参考にしてください。
事例1:ご夫婦それぞれが趣味部屋を実現
最初にご紹介するのは、ご夫婦それぞれが趣味部屋を実現された事例です。
ご主人さまのご趣味は、スニーカーの収集です。箱から出して飾れるホビールームをつくられました。内装や照明、可動式の棚にこだわり、ショールームのような雰囲気に仕上がっています。
奥さまのご趣味は、映画です。かなえたかった「プロジェクターのあるシアタールーム」を実現されました。臨場感のある映画鑑賞が、週末の楽しみになったそうです。
事例2:リビングから見えるバイク専用ガレージ
続いてご紹介するのは、リビングから見えるように、バイク専用のガレージをつくった事例です。
LDKの横に、バイク用のビルトインガレージを配置しました。リビングやダイニングから、いつでもバイクを見られます。ご主人さまは、仕事から帰宅後、毎晩バイクを磨いているそうです。
壁も床も、モノトーンのタイル貼りを選択することで、おしゃれ感とメンテナンス性を両立しました。汚れてもゴシゴシ洗えるので、バイクの整備に便利です。
事例3:ビルトインガレージを愛車部屋に
最後にご紹介するのは、カスタムカーの納車に合わせてビルトインガレージのあるお家を建築された事例です。
打ち合わせが楽しく、だんだん希望が膨らんでいったそうです。車だけでなくバイクも置きたい!ガレージをリビングとして使えるようにしたい!と思案して、希望を実現されました。
床は土間コンクリート仕上げで、メンテナンス道具もガレージ内に収納できるようにしました。天気を気にせずに、愛車のメンテナンスをおこなえます。
じつは、鉄板つきのカウンターも設置してあります。屋根つきのガレージで、ご家族やご友人と楽しい食事のひとときを過ごせます。
ビルトインガレージについては、以下の記事でも詳しく解説しています。ご興味がある方は、あわせてご覧ください。
【まとめ】新築時は、趣味部屋をつくる絶好のチャンス!
おうち時間を充実させたい方のあいだで「趣味部屋」が注目されています。趣味部屋があれば、趣味とプライベートな時間を楽しむことで、生活に潤いをもたらせるでしょう。
一方、趣味部屋をつくるには、いくつかの問題をクリアしなければなりません。そのひとつが、空間の占有です。趣味を満喫するには、それなりの面積のお部屋が必要になります。
新築時は、ゼロから間取りを検討できますので、趣味部屋をつくる絶好の機会と言えるでしょう。これから新築されるご予定の方は、趣味部屋のある間取りを検討してみてはいかがでしょうか?
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