サンルームとは?使い方やメリット・デメリット、注意点を徹底解説
住まいづくり
サンルームは単なるお部屋ではなく、自然とつながれるぜいたくな空間です。太陽の光を感じながら過ごせるサンルームは、あなたの暮らしに豊かさをもたらしてくれるでしょう。
一方、サンルームには長所だけでなく短所もあります。つくる際の注意点もありますので「間取りにサンルームを入れたいけど、不安……」と感じている方が少なくないでしょう。
本稿では、サンルームの魅力から注意点まで詳しく解説します。サンルームをつくってみたいとお考えの方は、ぜひ最後までチェックしてください。不安解消に役立ちますよ。
サンルームとは?
まずは、サンルームの特徴や具体的な使い方、そしてよく似ている《テラス囲い》との違いをご紹介しましょう。
サンルームの特徴
サンルームとは、壁や天井に可能な限り窓を設けた明るいお部屋のことです。太陽の光をできるだけたくさん取り込めるように設計されます。
コロナ禍以降、おうち時間の増加にともない、間取りの中にサンルームを取り入れる方が増えました。リビング・ダイニングの隣りや、2階の階段ホールに配置されるケースが多いようです。
ちなみに、サンルームは「コンサバトリー」と呼ばれることもあります。これは、サンルームがコンサバトリーから派生したことに由来すると考えられます。
コンサバトリーは、18世紀ごろからおもにイギリスでつくられ始めた《骨組みとガラスでできた建築物》です。当時は、ハーブなどの植物を育てたり貯蔵したりするのに利用されていました。
サンルームの具体的な使い方
サンルームは、多目的な用途に活用できる魅力的な空間です。いくつか使用例をご紹介しましょう。
▼ セカンドリビング・セカンドダイニング
明るく開放的なサンルームは、第二のリビングやダイニングとして重宝します。ちょっと非日常的なリラックススペースとして、利用できるでしょう。
読書やひなたぼっこ、ティータイムなどをサンルームで楽しんでみてはいかがでしょうか?
▼ 子供やペットのプレイスペース
天気を気にせず遊ばせられるサンルームは、雨の日のお子さまやペットのプレイルームとして活躍してくれます。屋外より安全ですから、安心面でも優秀です。
リビングやダイニングの隣りにサンルームがあれば、家事をしながらお子さまを見守ることもできます。
▼ 洗濯もの干し場
すてきなサンルームを洗濯もの干し場にするのはちょっとモッタイナイ気もしますが、実用性の視点で考えると《No.1の使い方》かもしれません。
サンルームなら、雨や花粉、黄砂、大気汚染などを気にすることなく洗濯ものを干せます。夜まで洗濯ものを取り込めない共働き世帯には、とってもうれしいスペースですよね。
多目的室兼物干し用のスペースとして、設けてみてはいかがでしょうか?
サンルームとテラス囲いの違い
サンルームと同じ用途で使われているものに「テラス囲い (簡易サンルーム)」があります。両者は、どう違うのでしょうか?
テラス囲いは、サンルームに比べて簡易的な構造をしています。サンルームが住宅の間取りの一部としてつくられるのに対し、テラス囲いはお庭のテラス屋根をサッシ等で囲ってつくられます。
テラス囲いは、構造や材料も簡易的です。ですから、比較的低コストで、かつ短い工期で建てられます。リフォームであと付けすることも、容易にできます。
テラス囲いは加工性がよいので、特殊な形の敷地にも対応しやすいでしょう。バルコニーに取り付けることも、可能です。ただし、水密性(内部に液体が流入しない性質)はサンルームに劣ります。
サンルームのメリットとデメリット
つづいて、サンルームのメリットとデメリットをご紹介します。
知っておきたいデメリット
まずは、サンルームを間取りに取り入れる前に知っておきたいデメリットからご紹介します。
- 面積を取られる
- メンテナンスがやや大変
- 断熱性が低い
もう少し詳しく解説しましょう。
▼ 面積を取られる
先述のとおり、日本では地域ごとに《敷地に対する床面積の割合(建ぺい率・容積率)の上限値》が定められています。この割合を超える床面積の家は、建てられません。
つまり、サンルームをつくると、他の間取りにしわ寄せが行きます。サンルームをつくる代わりにLDKを小さくする ―― などの工夫が必要になります。
サンルームは相対的に余剰なスペースで、ぜいたくな空間でしょう。限られた床面積をサンルームに割いてよいのかどうか、家族でよく話し合う必要があります。
▼ メンテナンスがやや大変
サンルームを気持ちよく利用するには、窓をきれいな状態に保っておく必要があるでしょう。しかし、ガラスは汚れが目立ちやすく、こまめな清掃が必要になります。
とは言え、高所のガラスを拭くのは容易ではありません。サッシ(窓枠)など、入り組んだ部分にも汚れがたまります。適切な掃除用具をご準備いただくとよいでしょう。
なお、リフォーム等でテラス囲いをあと付けする場合は、外壁に穴を開ける工事が必要になります。後処理をキチンとおこなわないと、そこから雨水が浸入してしまいます。
家の施工会社以外にテラス囲いの取り付けを依頼すると、住宅の保証が受けられなくなるケースもありますのでご注意ください。
▼ 断熱性が低下する可能性がある
サンルームは窓の面積が大きいため、他の居室に比べると、どうしても断熱性が落ちてしまいます。夏場の室温上昇や冬場の冷え込みが懸念され、真夏や真冬はやや使いづらい空間になり得ます。
対策としては、ペアガラスのサッシを使う、夏場対策としてブラインドや簾(すだれ)を設置する、などが考えられます。設置する会社とよく相談して、断熱対策を実施してください。
サンルームならではのメリット
つづいて、サンルームならではのメリットをご紹介します。
- 開放的でおしゃれな空間をつくれる
- 冬はポカポカと気持ちいい
- 利便性が高く、生活の質を向上してくれる
順番に、もう少し詳しく解説しましょう。
▼ 開放的でおしゃれな空間をつくれる
サンルームなら、窓の多いおしゃれな空間をつくれます。太陽の光を浴びられる、開放的な雰囲気を楽しめるでしょう。
サンルームはとてもすてきな空間ですから、家族だけで使うのはモッタイナイです。お客さまを呼んでゲストルームやパーティールームとして利用すると、喜ばれるかもしれませんね。
▼ 冬はポカポカと気持ちいい
サンルームなら、冬場に太陽光の恩恵をたっぷり受け取れます。ポカポカと暖かな日は、サンルームでひなたぼっこができますよ。
自然光の降り注ぐサンルームは、観葉植物を置いておくのにも適しています。植物がお好きなら、緑やお花がいっぱいの空間にしてみてはいかがでしょうか?
▼ 利便性が高く、生活の質を向上してくれる
水密性が高い構造のサンルームなら、その特性を生かして、生活の質を向上させることも可能です。
繰り返しになりますが、サンルームは、セカンドリビングルームやセカンドダイニング、あるいはワーケーション気分で仕事ができる空間として活躍してくれます。
子供やペットの遊び場、あるいは趣味のスペースとしてもおすすめです。雨風だけでなく、花粉や黄砂、PM2.5も気にすることなく洗濯ものを干せます。
サンルームを配置する際の注意点
サンルームは、快適な生活空間を提供してくれますが、いくつか注意すべき点もあります。注意点をよく理解し、後悔のない選択をしましょう。
本稿では、ふたつの注意点をご紹介します。
サンルームをつくり慣れているハウスメーカーに依頼しよう
サンルームに限ったことではありませんが、施工慣れしていない会社に依頼すると、施工コストが上がりがちです。デメリットの対策も、抜け落としやすいでしょう。
施工慣れした会社なら、少しでも暑さ・寒さが和らぐように対策を考えてくれるでしょう。メンテナンス性やプライバシーの確保にも、配慮してくれます。
施工会社を選ぶときは、複数の業者から見積もりを取り、比較検討することが大切です。設置費用だけでなく、提案内容や担当者の人柄もチェックしましょう。
土地探しから始める方は、適切な広さの土地を購入しよう
サンルームをあと付けするのは、大変です。新築時につくるほうが安心でしょう。
新築時であれば、以下のようなメリットがあります。
- サンルームを最適な位置に配置できる
- 建物を一体感のあるデザインにできる
- 建築会社が性能や法規等を考慮して設計してくれる
リフォームで増築する場合は「場所がない、建物とサンルームがマッチしにくい、関連法規をクリアできない」などの問題が発生しやすいでしょう。
もしも、あなたがこれから土地探しを始めるのであれば、サンルームをつくる絶好の機会です。じゅうぶんな広さの土地を購入すれば、以下のメリットを享受できます。
- 余裕を持ってサンルームを設置できる
- プライバシーを確保しやすい
土地にじゅうぶんな広さがあれば、必要な間取りもサンルームも、諦めなくて済みます。近隣からの視線も、気になりにくいでしょう。
【まとめ】サンルームとは
サンルームは「壁や天井に可能な限り窓を設けた明るいお部屋」のことです。第二のリビング・ダイニングやプレイルームとして人気があります。雨天時や外出時の洗濯もの干しにも便利です。
断熱性やプライバシーなどの弱点はありますが、適切な対策を実施すれば緩和できます。施工実績が豊富な建築会社に相談することで、理想的なサンルームを実現できる可能性が高まるでしょう。
さあ、あなたも《サンルームがある暮らし》を始めてみませんか?建築会社に相談しながら、あなたにピッタリのサンルーム計画を立ててみましょう。
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