
新築時に付けて良かった設備はなに?注文住宅におすすめの設備9選
住まいづくり
「せっかくの新築、後悔はしたくない!」「付けたい設備がたくさんあって、予算オーバーしてしまう!」「だれか、おすすめの設備を教えて!」と困っていませんか?
新築の設備はオプション扱いのものが多く、だれもが「付ける/付けない」で悩みます。希望するすべての設備を付けられたらいいのですが、ご予算に上限がある以上そうもいきません。
そこで本稿では、新築注文住宅で好評の設備や近年注目されている設備をご紹介します。予算オーバーの解消方法も解説しますので、ぜひ最後までチェックしてください。
新築時に付けて良かったと好評の住宅設備
新築時に「付けて良かった!」と好評の設備は、家事をラクにするものや暮らしの質を上げるものが多い印象です。
たとえば、2022年に実施された「あって良かった住宅設備に関する意識調査」では、僅差で以下の4つの設備に票が集まっています。
- 浴室乾燥暖房機
- 床暖房
- 食器洗い乾燥機
- IHクッキングヒーター
この4つの設備は、長年多くの方から支持を得ています。最初に「付ける/付けない」を検討すべき設備、と言ってもいいでしょう。
それぞれの特徴をご紹介します。
浴室乾燥暖房機
浴室乾燥暖房機は「付けて良かった住宅設備」によくあがる人気の設備です。ガス式と電気式があり、ガス式のほうがよく乾く傾向があります。
浴室乾燥機は「設置して良かった」という意見と「不要だった」という意見が分かれやすい設備でもあります。
設置して良かったという意見には、以下のようなものがあります。
- 梅雨の時期や花粉の季節など、外に洗濯物を干せない時期に重宝する
- 共働き世帯など、日中に洗濯物を干したり取り込んだりできない家庭に便利
一方、不要だったという意見には、以下のようなものがあります。
- 乾燥しやすい高気密高断熱住宅なら、室内干しでもじゅうぶん乾く
- 設置費用やガス代・電気代がもったいなくて、あまり使っていない
浴室乾燥機は、乾燥機能だけでなく、換気・暖房・涼風機能を兼ね備えています。設置することで、多くのメリットを享受できる設備です。
ただし、上述のとおり不要と感じているご家庭もあるため、あなたのご家庭での必要性をよく検討してみてください。
床暖房
床暖房は、新築時に設置して良かったという意見が多い設備であり、新築時でないと設置が難しい設備です。大別すると、温水式と電気式の2タイプがあります。
床暖房には、以下のメリットがあります。
- 床から天井まで、お部屋の中の温度差を少なくできる
- 輻射熱で暖めるため、ぽかぽかと気持ちが良い
- エアコンのように風でホコリを巻き上げない
- 燃焼系暖房器具のようにCO2や水蒸気を出さない
- 暖房器具の中では比較的耐用年数が長い
一方、床暖房には以下のデメリットがあります。
- 設置費用とランニングコストが高い
- 温まるまで時間がかかる
床暖房などの輻射熱を利用する暖房器具は、快適な暖かさが特徴です。エアコンの暖房が苦手な方にとって、魅力的な選択肢となるでしょう。
ただし、それなりにガス代または電気代がかかりますので、他の暖房と比較検討することが大切です。
たとえば、床からじんわりと暖めるタイプの暖房器具としては、他に《床下冷暖房方式の全館空調》があります。
食器洗い乾燥機
食器洗い乾燥機も「節水や家事の時短ができる」と人気です。近年では、新築時に設置する住宅設備としては定番の部類に入るのではないでしょうか。
食器洗い乾燥機には、以下のメリットがあります。
- 家事の時間を短縮できる
- 食器洗いによる手荒れを抑制できる
- ガンコな油汚れもスッキリ落とせる
- 高温の洗浄・乾燥により除菌できる
一方、食器洗い乾燥機には以下のデメリットがあります。
- 洗えない素材の食器がある
- 洗い物が少ないときは、使用するのに気が引ける
- 手洗いが好きな方は、使わなくなるケースが多い
食器洗い乾燥機のメリットは時短や節水と思われがちですが、油汚れや雑菌の除去にも力を発揮します。ですから、きれい好きの方にもおすすめの設備です。
食器洗い乾燥機は「新築時にオプションで付けてみたけど、結局使わなかった」というケースもあります。あなたのご家庭に合っているか、よく検討してから採用してください。
IHクッキングヒーター
IHクッキングヒーターも、新築時に設置して良かったという意見が多い設備です。
IHクッキングヒーターには、以下のメリットがあります。
- 火を使わないため、安全性が高い
- 表面がフラットなガラストップなので、掃除が簡単
- 油の飛び散りが少なく、オイルミストを抑制できる
一方、IHクッキングヒーターには以下のデメリットがあります。
- ガスコンロに比べて設置費用が高い
- 使えない鍋がある
- ガスで調理したほうがおいしい、という人もいる
IHクッキングヒーターは電気を使用しますので、家計の光熱費に影響を与えます。
近年、発電コストの増加により電気代が高止まりしています。IHクッキングヒーターを導入する場合は、オール電化や太陽光発電も一緒に検討すると良いでしょう。
注文住宅におすすめの住宅設備
上述の4つの設備は、もはや「定番」と言えるような人気設備ばかりでした。ここからは、近年注目されている《注文住宅におすすめの住宅設備》を5つご紹介しましょう。
- 太陽光発電システム
- 宅配ボックス
- ガス衣類乾燥機
- スマートロックの玄関ドア
- 自動洗浄機能付きレンジフード
近年では、電気代の高騰により「太陽光発電」の注目度が高まっています。また、共働きが一般化したため、家事をラクにする「ガス衣類乾燥機」や「自動洗浄機能付きレンジフード」も人気です。
防犯にも効果的な「宅配ボックス」や、「電動シャッター」などの防災設備、IoT関連の「スマートロック」など、世相を反映した設備も検討される方が少なくありません。
順番に、詳しく解説しましょう。
太陽光発電システム
太陽光発電システムは、電気代高騰と脱炭素化の流れで関心が高まっている設備です。
太陽光発電システムには、以下のメリットがあります。
- 電気代を大幅に削減できる
- 地球温暖化防止に貢献できる
- 停電時でも電気を使用できるものがある
一方、太陽光発電システムには以下のデメリットがあります。
- 高額の初期費用がかかる
- 発電量が天候や日射量に左右される
- 定期的なメンテナンスが必要
また、屋根に太陽光発電パネルを載せるため、それを意識した設計が必要になります。たとえば、屋根の形状や面積、向きなどを考慮する必要があるでしょう。
屋根や建物の構造にも、太陽光発電パネルを支えられる強度が求められます。ですから、太陽光発電パネルを載せるなら、新築時が適しています。
太陽光発電システムを設置する際、国や自治体の補助金制度を利用できる場合があります。建築会社や設置会社に確認してみましょう。
宅配ボックス
宅配ボックスは、近年非常に注目されている設備のひとつです。日中留守にしがちな共働き世帯や、セキュリティを向上させたい高齢者世帯に人気です。
宅配ボックスには、以下のメリットがあります。
- 不在時でも荷物を受け取れる
- 在宅中でも、宅配業者と対面せずに荷物を受け取れる
- 非接触で荷物を受け渡しできるため、防犯性が高まる
- 宅配業者にとっても再配達の手間がなくなる
宅配ボックスには、目立つデメリットがありません。しいてあげるなら、宅配ボックスを採用する場合は設置費用と設置場所が必要なことでしょうか。
宅配ボックスの設置についても、国や自治体が補助金制度を設けている場合があります。建築会社や設置会社に確認してみましょう。
ガス衣類乾燥機
ガス衣類乾燥機は、非常に評判のいい設備です。リンナイの「乾太くん」が有名でしょうか。
乾太くんを使ったユーザーは、100人中99人が満足していて (2020年リンナイ調べ)、「もう手放せない」と感じている方も少なくありません。
ガス衣類乾燥機には以下のメリットがあります。
- ガスならではのハイパワーでふんわり乾燥ができる
- 電気式衣類乾燥機の1/2から1/3の時間で乾燥できる
- 80℃以上の温風で乾燥するため、嫌な生乾き臭がない
- 干す作業と取り込む作業がなくなり、洗濯家事がラクになる
一方、ガス衣類乾燥機には以下のデメリットがあります。
- 電気式のものと比べて本体が高額
- 有資格者による工事が必要なため、設置代もかかる
- シワになったり縮んだりする場合がある
- 洗濯タグにタンブラー禁止マークが付いている衣類は使用できない
ガス衣類乾燥機は、多くの家庭で好評を得ており、家事の効率化や乾燥の質の向上が期待できます。
ただし設置に関しては、メリットだけでなくデメリット、そして自分のライフスタイルも考慮して総合的に判断することが大切です。
スマートロックの玄関ドア
スマートロックとは、スマートフォンやリモコン、カードキーなどを使用して施錠・解錠ができるシステムのことです。
リモコンキーや専用アプリをインストールしたスマートフォンなどを携帯していれば、ドアハンドルのボタンを押すだけで解錠できます。
スマートロックを搭載した玄関ドアのメリットをまとめてみましょう。
- 解錠や施錠にカギが要らない
- オートロック機能により、施錠忘れを防げる
- スマホを使って施解錠した際、アプリ内に履歴を残せる
- スマホを使って施解錠した際、家族に通知を送れる
一方、スマートロックを搭載した玄関ドアには以下のデメリットがあります。
- 一般的な玄関ドアよりコストがかかる
- ハッキングされるリスクがゼロではない
スマートロックは「Wi-Fi」や「Bluetooth」などの無線通信を利用するため、ハッキングされるリスクがゼロではありません。そのため、信頼性の高いメーカーを選ぶことが大切です。
スマートロックは、ドアメーカーによって機能が異なります。商品を選ぶ際、自分の使い方に合っているか確認したうえで選択してください。
自動洗浄機能付きレンジフード
大掃除で苦労する掃除箇所と言えば、キッチンのレンジフードでしょう。そのレンジフードの掃除がラクになるのが《自動洗浄機能》です。
自動洗浄機能付きレンジフードには以下のメリットがあります。
- 内部のファンやフィルターを自動で洗浄してくれる
- 手作業での掃除が大幅に軽減される
一方、自動洗浄機能付きレンジフードには以下のデメリットがあります。
- 一般的なモデルよりも価格が高くなる
- 完全なメンテナンスフリーではない
自動洗浄機能付きレンジフードは、掃除の手間を減らしたい家庭にとって非常に評判が良い設備です。利便性や清潔さを重視する方には、魅力的な選択肢でしょう。
注文住宅を新築する際の予算オーバーを解消する方法
最後に、注文住宅を新築する際の予算オーバーを解消する方法をふたつご紹介します。
- 取り入れたい設備に優先順位を付ける
- 土地探しから始める場合は、土地の予算を下げる
どちらも、予算のコントロールに有効です。詳しく解説しましょう。
取り入れたい設備に優先順位を付ける
注文住宅は、自由に設計できます。ですから「希望する設備をすべて取り入れたい」と考えがちです。しかし、予算には限りがあります。
予算オーバーを避けるためには、設備の優先順位を明確にすることが不可欠です。以下のような優先順位の高い設備から、順に採用していくと良いでしょう。
- 毎日使いそうな設備
- 家族全員が使いそうな設備
- リフォームであと付けするのが難しい設備
住宅の設備を選ぶ際、施工会社に専門的なアドバイスを求めたり、実際に設備を使用している人から意見を聞いたりすることは非常に有益です。
家族だけで判断せず、さまざまな情報源を活用して決定すると、設備選びで失敗しにくくなるでしょう。
土地探しから始める場合は、土地の予算を抑える
注文住宅を建てる際には、土地や建物、そして設備などのさまざまな費用が発生します。
土地の予算を抑えることで、建物や設備にかけられる予算が増え、より希望に近い家づくりが可能になります。
土地の予算を抑えることは、注文住宅の予算オーバーを解消するための有効な手段のひとつです。しっかり予算の分配を考え、家や外構の資金も残しておきましょう。
ただし、単に価格だけでなく、立地や環境、生活の利便性、将来的な資産価値なども考慮して総合的に検討する必要があります。
土地探しをする際、不動産会社だけでなく、建築会社の意見を聞くことも有効です。家を建てる立場から、コストを考慮した土地選びのアドバイスがもらえるでしょう。
【まとめ】新築時にお気に入りの設備を付けて暮らしを楽しもう
近年、さまざまな住宅設備が誕生しています。どれも暮らしを豊かにしてくれるものばかりですので、限られたご予算の中で、どれを採用すればいいのか迷うでしょう。
まずは人気の設備や注目の設備をリストアップして、ご家族で話し合い、優先順位を付けてみてください。設備の予算を厚くしたい場合は、土地の予算を抑えてバランスを取る方法があります。
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